第3話

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2021/10/09 23:58












「ん、ん……」









目が覚めると 辺りは薄暗くなっていた。





かなり寝ちゃったみたい。



でも まぁ、ゆっくり寝れるなんて久しぶりだったからいいか。









「…ひょん、いない、、」








僕はまだぼうっとする頭のまま、リビングにふらふらと戻る。



リビングのソファーに誰かが座っている。




ドヨンイヒョンかな、そう思った。




が、座っていたのは探していたドヨンイヒョンではなく、ジェヒョニヒョンだった。











「あれ…じぇひょにひょん、おかえりなさい…」

jhjaehyun「あぁ、あなた。やっと起きた?」

「え…僕そんなに寝てました?」

jh「うん、幸せそうに寝てたよ。」

「恥ずかし…」









きっと間抜けな顔して寝てたんだろうな、









「…あ、ジェヒョニヒョン、ドヨンイヒョン知りませんか?」

jh「知らないな…なんで?」

「寝る前一緒にいたから、、あっ、聞いてくださいよ…」

jh「どうかした?」

「僕の初恋がドヨンイヒョンのせいで完璧に終わっちゃったんです…」









ジェヒョニヒョンの隣に僕も座る。




ヒョンの声は落ち着くから すぐ相談とか愚痴とか言っちゃうんだよなぁ。










「聞いてくれます?」

jh「うん、ヒョンに聞かせて?」

「僕、高校生の時、初めて好きな人が出来たんです。」

「最近は忙しかったんで好き、っていう気持ちもほぼ無くて、…ていうかその子の事忘れてて…」

「それで、さっきその子から電話がかかってきたんですけど、なんて言ったと思います?」

jh「会いたい、とか?」

「そんな可愛いもんじゃないですよ、あ、でも会いたいって言ってたか。」

「その子ドヨンイヒョンに会いたい、会わせてほしいって僕に頼んできたんですよ?」

jh「それは…どれだけ好きだっても冷めるなぁ、」

「ですよねぇ、」










一通り話したら かなりすっきりした。

自分でも思っていた以上にショックだったのかもしれない。









「まあ、ドヨンイヒョンのせいなんで。」

jh「ふふ、ヒョン可哀想じゃない?」

「いいんです、だから僕は今度ドヨンイヒョンとデートするんです。」

jh「…デート?」

「はい、ヒョンもいいって言ってくれたんで…」







楽しみだな、

自然と笑みが零れる。




そう思っていると 急にジェヒョニヒョンの整った顔が僕の顔に近づいてきた。





そして、僕の鼻先に ちゅ、とヒョンの唇が触れた。










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