桜の花が満開になる頃、私は烏野高校男子バレーボール部のマネージャーとして高校生活をスタートさせた
お疲れ様です!
あの、月島先輩いますか?
ツッキー?
ちょっと待ってね…
ツッキィィィィ!!!
山口うるさい
ごめんツッキー!
あなたちゃん呼んでるよー
今行く
…えっと、何?
あっ、これ、月島先輩のお母さんに、月島先輩に届けてって頼まれて
出来れば朝のうちに渡してほしいと言われたので…
そう言いながら、私は手に持っていた紙袋を渡した
相変わらず言葉がたどたどしい
えっ、あ、ありがと…
そう言って、月島先輩はそそくさと教室に戻っていってしまった
(もうちょっと話したかったな…)
あなたちゃん
はいっ!?
急に話しかけられたので、思わず声がひっくり返ってしまった
そんなに焦る必要はないと思うよ
ツッキーはただ、君に嫌われたくないだけなんだ
まるで私の心を見透かしているかのように、山口先輩はにこっと笑った
でも言っていることがよく分からなくて、軽くお辞儀をしてからその場を去った
(嫌われたくないだけって何だろう…?)
教室に着いて席に座っても、さっきの山口先輩の言葉が頭から離れなかった
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
家に帰ってすぐ、私は自分の部屋に向かった
ベットに横になり、今日の朝のことを思い出す
(中3の頃、登下校中たまに見かけてたから久々の再会とまではいかないだろうけど…約1年ぶりに面と向かって話すっていうのに、最初があれじゃあなぁ…)
などと考えていると、ふと涙が零れてきた
私は慌てて起き上がり拭き取る
(ああ、やっぱり私、けーにいのこと好きなんだ…)
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