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第2話

俺のストレス発散法最強だな。


こんにちは。ブラック会社に勤めている社畜です。


毎日の残業で疲れ切って愚痴を呟いた途端、幽霊が出てきたのですが…これはどうすればいいんでしょうか…?


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幸掴
だっ…誰だお前…?


突然現れた幽霊に驚きつつ、冷静を保つ為に正体を聞く。


笑満
俺?"地縛霊"だけど
幸掴
いっ…
幸掴
いやいやいやいや!?ここに3年くらい住んでるけど事故物件だとか聞いてことねぇし!?


入社する前の俺はあまりお金を持っていなかったが、働いたらお金はなんとかなるだろうと賃貸を探していた時に出会ったのがこのアパートだった。


隣との壁も厚くて声は聞こえないし…部屋もまぁまぁ広い。そして最寄りの駅から歩いて5分。
こんなに良いアパートなのにこの部屋だけ凄く安い、それがこの部屋を決める1番の理由だったな。


事故物件だとかって話は聞かなかったし、大丈夫だと思っていたのに…




笑満
大家さんはアパートに入ってもらいたいのにわざわざ「ここ、事故物件なんですけど大丈夫ですか?」なんて言うと思う?
笑満
怪しいと思ったら自分から事故物件じゃないか確認しないと〜
幸掴
たっ…確かに…
幸掴
でも…ポルターガイストとか起きなかったけど…?


そこが1番の疑問だ。ここに3年住んでいるが、物が落ちるとか足音が聞こえるなどの怪奇現象は全く起こらなかったのだ。


その疑問を地縛霊に問うと、もじもじと服を握りながらこちらを見てくる。
笑満
それは…君がポジティブだったからだよ
幸掴
え?
笑満
幽霊や地縛霊ってネガティブな人や、マイナス思考の人に取り憑きやすいんだ〜
笑満
でもさ!君は会社から帰ってからネガティブになるどころか大きい声で「ブラック会社爆発しろぉぉぉ」とか、「良い会社に転職してやるからなぁぁぁ」とか、意志が強い発言するから…
笑満
取り憑きにくくてっ…だから怪奇現象も起こしにくかったの
幸掴
まて…もしかして俺の愚痴全部聞いてたのか…?
笑満
もちろん、だって俺ここから出れない地縛霊だし
幸掴
恥ずかしい!!え、凄い恥ずかしいんだけど!!


てへっと舌を出して誤魔化される。
今までの愚痴や…鼻歌とか…聞かれていたのか…。顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。


それにしても…あのストレス発散法は幽霊を近づかせない力にもなっていたのか。


(え、俺のストレス発散法最強じゃね?)


心の中で最強説が浮上する。
幸掴
じゃあなんで突然見えるように…
笑満
あぁ、それは君がネガティブな発言をしたからだよ
笑満
「もうダメかも」って言ったでしょ?その時に隙ができたから取り憑こ〜!って思ったんだけど、会社のことで疲れてるなら助けたいなって思っちゃって…
笑満
俺も…そうだったから…
笑満
だから取り憑くのはやめて、協力する為に出ちゃった


話を聞くと、名前は笑満えみということがわかった。


笑満も生きていた頃はブラック会社に勤めていたこと、4年は頑張って勤めたが残業の毎日に疲れてこの部屋で亡くなったことなど、色々なことを教えてもらった。


俺まで同じことにならないように、俺の前に現れてくれたようだ。


笑満
まぁ…地縛霊になっちゃったってことは未練が残ってるってわけだし…
幸掴
笑満の未練は?
笑満
うーん…なんだろうね…俺もあんまり分からなくて
幸掴
そっか…
笑満
それでさ、いい案があるんだけど
幸掴
いい案?


ニコーッと爽やかに笑いながら、手を差し伸べられる。


笑満
俺が愚痴聞いたり、地縛霊でもできる範囲で家事したりするからさ…
笑満
俺と少しでもいいから幸せを見つけてみない?
前向きに過ごすと視野も広がるし、ブラック会社を辞める方法だって見つかるよ
幸掴
ブラック会社を辞める方法…!
笑満
うん!まずは行動だよ?俺も色々協力するからさ!
幸掴
おぉ…!!なんかやる気出てきた…!!!!
笑満
その調子だよ!!これから一緒に頑張ろ〜!!
幸掴
お〜!!って…
幸掴
俺地縛霊と普通に会話してるんだけどぉぉぉ!?


これは、このアパートに取り憑いている地縛霊の笑満と、ブラック会社で働いている幸掴がブラック会社を辞め、幸せを見つける為に毎日を頑張って生きるお話し。


地縛霊と過ごしているので定期的に金縛りにあいますがご了承下さい__