第8話
夢なのか、現実なのか、
静かな廊下に少女の泣き叫ぶ声が響く
入学式中だってことも知らずに…
しかも今は、しゃべる未確認生命体と地獄の鬼ごっこの真っ最中
丸焼きにされるかも知れないと言う雪の恐怖は命の危機に陥る
雪はダッシュで死ぬ気で走り、何処かの部屋のドアを開ける
バンッッッ!!
その部屋には沢山の本だけではなく、奇妙な浮かぶ本も沢山あり、雪は目を疑っていた
雪は頬をパチンッと叩くが、痛みを感じるだけ
その時だった…
バッッ
周りに青い炎が燃え上がる
雪は手を火傷してしまう
雪の目にはだんだん涙が溢れてくる
バチンッッッッ!!
とんでもなく痛そうなムチがグリムに当たる
雪は驚きのあまり、式典服のフードを深くかぶって目をギュッと固く閉じる
学園長が雪に尋ねる
雪はゆっくりフードをおろし、恐る恐る目の前にいる学園長を見る
学園長は驚いた顔をする
とてもとても驚いた顔を
雪は涙目で勇気を振り絞り、男性の学園長に話しかける
学園長はグリムの方と私の方をみて言う
学園長は深く考える
学園長はグリムの口を押さえる
学園長と雪達はある部屋の前で立ち止まる
雪が不安そうに聞く
またまた口を塞がれるグリム
グリムが叫んでいるときには、もう学園長は部屋から消えていた
雪は口元を抑える
すると、手には、真っ赤な血が大量に広がっていた
雪は式典服のポケットをあさった
雪が見つけたのは、何かの薬が沢山入った瓶
''死んでたな''
雪はその薬を二つぶ飲み、血で汚れた手を式典服の裾で拭いた
雪はそっと自分の心臓に手を当てた
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