第14話

🦢
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2020/09/27 22:41




僕はいいと断った.


みんなで25メートルプールに行くらしい.


けどそんなのごめんだ、僕は泳げないから.


一人でプールの脇を歩くだけ、まぁいいや.



「京本、おしえよっか?」


松村くんが目の前に現れた.


『ふぇ、いいの?』


「もちろん!1人じゃあれでしょ」


『ありがとう、』


嬉しい、でも鼓動がたかなってうるさい.


「まずは手ぇ貸してみ?」


「そう、それで力を抜く。」


あれ、自然と泳げた?


「なんだ、筋いいじゃん。」


松村くんに褒められるとまたこれは嬉しい.


ふとプールサイドに目をやるとピンクのフリルがついた水着を着た女の子が目に入る.


同じくらいの歳だが少し大人っぽく見えた.



「京本のタイプか?」


松村くんにそう聞かれたがぶんぶんと首を振り違うと否定する.


「なんだ、そうだと思ったのにぃ」


違うよ松村くん、僕は…君が好きなんだ.

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