帰り道家の商店街を歩く.
「京本」
慌てて振り向くとそこには新田くんたちが.
『やっ、』
虫を大量にかけられた…
「おいてめぇらきょもになにしてんの、」
……慎太郎?
たしかに慎太郎だった.
あの時以来会ってなかったから見ないうちにたくましくなってる.
「は、お前二組の森本……」
「そうだよサッカー部の森本だよ。」
『しんたろ、…』
「きょもに手ぇ出したら許さないから、サッカー部連れてボコボコにするから。」
「ごめんなさいっ!」
新田くんたちは帰っていった.
慎太郎はサッカー部に入って腕力も脚力も強いことで有名だそうだ.
そんな大きくなった慎太郎に僕は抱きしめられた.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!