第44話

🦢
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2020/10/13 12:59





あー、吹っ切れたつもりだったのにな…


そう心の中で自分との会話をしながら目的地に向かった.


家を出る瞬間までどの洋服を着るかで悩んでいたが


結局、グレーのTシャツにジーンズ.


という無難な格好にすることにした.


あんまり気合い入ってるって思われたくないし…


夏なのにあえて長袖にしたのは、日焼けが嫌なだけ.




待ち合わせ場所に着くと並んで話す3人の姿が見えた.


今思うと僕以外の3人は同じ県立高校だったっけ、


なんだか仲間はずれみたいで、たった半年前の事なのに寂しくなった.



「あ、京本くんじゃない?」


「おう京本、ありがとな。」


『うん…よろしく、ね?』



改めて合流して少しだけ懐かしいね〜なんて話をしている.


松村くんは白いTシャツに黒いパンツ、玄は白のキャミソールに短パン、と2人揃って夏を感じられる爽やかな服装だった.


一方七五三掛龍花は可愛らしいピンクのスカートを履いていてこっちを向いてクシャッと笑った.


「暑そうだけど大丈夫?」と一言を添えて.


『うん、大丈夫。そのスカート可愛いね。』


「うそ!嬉しい…ありがとう!」


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