知ってしまった。幼き頃に。 気づいてしまった。真実に。 恨んでしまった。自分の賢さを。 今思えばその賢さが自分をこんな目に。 後悔した。自分を責めた。 なぜ、私はこんな言葉をかけられる事になったのか 最後の言葉を残されて 幼き頃から終わりの見えぬ旅へ出た。 答えは未だに見つからない。 諦めようとしてしまった。 置いてきてしまった。感情を。 そう思っていた。そのはずだった。 なのにこの運命は私に何度も告げる そして思い出す。気付かされる。 人間とは欲深い生き物。 忘れていたと思っていたものも 簡単には忘れられぬ。 私の旅は、冒険は、終わらない。 この残酷な運命に、 この不公平な答えに。 必ず終止符を…。 なぜ悪役は…運命は…必ず…… 悪役に幸あれ

事故で記憶がない貴方の元へ現れたのは、コナン達だった。 「一緒に記憶を戻そう」とコナン達は言う。 貴方はその差し伸べられた小さな手を取る。 コナン達と一緒に記憶戻しの旅へと進む。

目を覚ますと知らない場所にいた。 でも… 明らかに現実世界ではない。 座り込んでいる自分より 背の高い、 見た事のない植物に囲まれて… 手に持っているのは、 知らない文字がずらりと並んだ絵本。 書いてあるイラストは、 まるで “ 不思議の国のアリス ” 。 その本に目を向けていると、 突然目の前に物陰が。 見てみると、 目の前に現れたのは… 俺がよく知る人物でした。