第16話

番外編 1-1 「遊ぶか?」
18
2019/01/06 13:50
エストロニアと未玖の旅が終わって、
何日かが過ぎたある日の事。
エスト
エスト
んー…暇だな…
紅炎
紅炎
よっ、エストロニア!
何してんだ?
何かを考えるエストロニアの元に
紅炎が現れる。


普段は楓と共にいるが、
今は訳あって別行動をしている。
エスト
エスト
何かをしたい。今はそう思ってる。
でも、何すればいいか…分からない。
紅炎
紅炎
そうだな…なら遊んでみるか?
戦闘とかじゃなくて、本気の遊び。
トランプとか…身近によくある奴な。
エスト
エスト
うん…それいい!
あたしも、お母さんと
トランプとかはよくするから。
紅炎
紅炎
おっ、そうなのか?
じゃあ決まりだな!
話のうちに、何をするかは大体決まった。
「トランプ等の遊び」をする事だ。


実を言うと、未玖自身は母である
「月詠」とトランプ等をする事が多く、
エストロニアもそれに影響を受けている。

「月詠」も未玖も、エストロニアが
引き運が強いと言わせる程の強さを持っている。
紅炎
紅炎
トランプだし、ここはババ抜きとかか?
エスト
エスト
んー…あたしはポーカーかな。
お母さんともよくするからね。
まあ…アレなんだけど…
紅炎
紅炎
アレってなんだ?何かあるのか?
不安要素がある事を知っている
エストロニアの疑問に、首を傾げる紅炎。

そしてエストロニアの口から発せられた言葉は
信じ難い事だった。
エスト
エスト
強いて言うなら、
常に「引き運」が凄いって事かな?
ポーカーなら
スリーカードは当たり前ってレベル。
紅炎
紅炎
はぁっ!?何なんだよそれ!?
普通なら、スリーカードでも
充分凄いと思われる役である。

エストロニアが言うには最強の役と言われる
「ロイヤルストレートフラッシュ」でさえも
容易に出せるらしい。
紅炎
紅炎
…ダメだ、理解が追いつかねぇ。
ま、とりあえずやってみるか!
エスト
エスト
うん…

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