遭遇してはいけないタイミングで、
未玖と楓が遭遇してしまった。
どう考えても、修羅場にしかならない…
今のエストロニアには、それしか言えなかった。
エストロニア自身の予想とは、全く別の展開だった。
エストロニアが心配する必要はなかったらしい。
本人から「まだ未熟」であるという
事実を聞かされ、
エストロニアは思わず声を出してしまった。
普段は能天気に、物事を伝えたりする事が多い未玖。
自分が探していた人物ともなれば、
流石に「いつも通り」では居られない。
エストロニアは黙りながら、
未玖の本当の目的を知っていく。
未玖と楓の「再会」は、
普通では考えられない程平然とした再会になった。
楓が用意したと言う、
エストロニアとは全く
別の「強さ」とは何なのだろうか?
それは、本当にエストロニアを強くするのだろうか?
しかし、これが後にエストロニアを
大きく成長させるという結末になる事を、
未玖とエストロニアは知らないでいた。
簡単にいえば、楓だけが
「予測」できていた事である。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。