浮所 side
『 おい 、那須ううう !!』
ぼくは大声でB少年の楽屋のドアを開けた 。
( さっきはHiHi Jetsの楽屋にいました ♡
ぼくの大声にビビって振り返る一世とりゅーが 。
鏡の前でずっと髪をいじってるなぁくん 。
スマホに夢中なたいしょー 。
そして … 部屋の隅に体育座りをして
顔を伏せている那須 。
『 え 、なに 、那須 ? 』
雄登「 … 」
龍我「 さっきっからずっとそれなんだよね〜 」
一世「 落ち込んでるっぽいです 」
『 那須 、あなたとなんで喧嘩したの 』
B少年「 喧嘩 ?! 」
雄登「 実は … 」
那須 side
あれ 。なんかHiHiの楽屋に
めっちゃ美味しそうなお菓子置いてあんじゃん !
食べても良いかな〜 。怒られないかな〜 。
まあ 、瑞稀くんのだったら怒られないかな !←
食べちゃえ !!! ( もぐもぐ
あなた「 なすび〜って何してんの ?」
『 ん ?めっちゃ美味しそうなお菓子あったから
食べてるの 。あなたも食べる ?』
あなた「 え … ねえ 、これ私の !!!」
『 え 、まじで ?! ごめん !!』
あなた「 なんで食べちゃうの ?!
勝利くんからもらったのに !!!
ひどいよ !!!」
『 … ごめん 』
あなた「 もう那須なんか知らない !」
『 … そこまで怒る ?』
あなた「 は ?」
『 だってただのお菓子じゃん 。
てか 、食べられたくなかったなら
名前でも書いときゃよかったじゃん !』
あなた「 お菓子に名前書く人普通いる ?!」
『 いないよ !いないけど !
お菓子食べられたくぐらいで
そんな怒ることなくない ?って言ってんの 』
あなた 「 なんで那須にそんなこと言われなきゃ
いけないの ?!
てか 、那須張本人じゃん !」
『 そうだけど俺謝ってんじゃん !』
あなた「 … もう那須なんか知らない !」
『 俺だってあなたなんか知らないし !』
浮所 side
雄登「 … ってな感じで … 」
大昇「 あーそれは完璧那須が悪いね 笑 」
龍我「 逆ギレしちゃダメでしょ 笑 」
一世「 でも 、あなたちゃんも
あなたちゃんですよね 」
直樹「 まあどっちもどっちでしょ !」
雄登「 うわああああやっちゃった … 」
那須 … 相当落ち込んでるな 、笑
しょうがない !
ここは 、ぼくが手を貸してあげよう !!←
『 ちょっと待ってて 』
ぼくはそう言い残してHiHi Jetsの楽屋に
ダッシュした 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。