《あなたside》
👁️パチッ
朝か…
横には気持ちよさそうな顔で寝ている彼がいる。
私は自分の左手と彼の左手とを交互に見た。
そして昨日役所で言われた言葉を思い出す。
「おめでとうございます。」
幸せだなぁ…
彼が私の額にキスをした。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
《桔梗side》
今はあなたのBroooockからの呼ばれ方とあなたのBroooockからの呼ばれ方のお義母さんたちの
家へ向かう電車の中。
お義母さんって言っても僕の家とあなたのBroooockからの呼ばれ方の家は
隣だったから親どうしの仲もいいし付き合った時
から親公認のカップルだった。
付き合ったと報告したときは
「結婚式はいつかなぁ」
なんて言ってたっけ…。
結婚式…できるだろうか?
もちろんやりたいけど…あなたのBroooockからの呼ばれ方と相談だな。
そう思い横を見るとあなたのBroooockからの呼ばれ方が僕の肩にもたれて
寝息をたてていた。
あぁ、なんて愛しいんだろう。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
《あなたside》
着いた。
着いてしまった。
…もちろん結婚のことは喜んでくれると思う。
でも、余命のことを言ったら…
悲しませてしまうだろうな。
遅かれ早かれ言わなければならない。
今日行くと連絡はしたし、大丈夫。
ピンポーン
🚪ガチャ
席配置
母 父
ーーーーー机
桔 夢
私の声は震えていた
ギュッ (桔梗があなたの手を握る)
お父さんもお母さんも突然で驚いている。
そりゃそうだよね。
そういう桔梗の目は少しうるんでいた。
やばい…私も泣いちゃいそう
お母さんの言うとおりだ。
私のことをこんなに考えてくれる旦那さんがいて、
こんな状況でも結婚を祝福してくれる両親がいて。
私は世界一の幸せ者です。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。