Mizuki_
涼を待ち始めてどのくらい時間が経ったんだろう。
時計の針はもう12時を指そうとしていた。
いつ来るんだろう…。
もしかしたら今日はやっぱり無理ってなってるかもしれない…。
大丈夫かな…。
なんて心配してると保健室の扉が開いて
「おはよーございまーす」
って声がした。
優斗「涼」
涼「おはよう。先生、瑞稀」
優斗「おはよう」
瑞稀「おはよ、涼」
俺がそういうと涼は笑った。
先生のおかげで涼が学校に来ることができた。
1人で解決できない。
確かにそれはそう。
だって俺らは気づかないうちにお互い話してたんだから。
無意識だったのかもしれない。
それを先生は気づかせてくれた。
俺ら、先生に感謝しなくちゃね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!