第79話

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2023/06/01 01:34
Soya_
昼休み。

涼くんと大輝さんがカーテンの奥で話している。

俺も『ありがとう』って言いたかったけど涼くんが先って瑞稀くんが。

だから2人が話終わるのを瑞稀くんと話しながら待つ。

数分くらい待ってると、2人がカーテンの奥から出てきた。



瑞稀「あ。終わったの?」

涼「うん。ありがとう瑞稀」

瑞稀「全然。2人が仲良くなってくれて良かった」

大輝「瑞稀もありがとう」

瑞稀「そんなの全然だよ」



って話してる3人の間に俺が入れるわけなくて、思わず瑞稀くんの裾をぎゅっと掴んだ。

それに気づいた瑞稀くんは俺の頭を撫でた。



瑞稀「蒼弥。次は蒼弥の番だよ。ちゃんと言える?」

蒼弥「言える…。大輝、先輩…」

大輝「え、俺?」

蒼弥「あの…この前は、助けてくれてありがとうございました、!」

大輝「あぁ…もう大丈夫?」

蒼弥「はい、」

大輝「なら良かった。気をつけなね」

蒼弥「はい、」

大輝「うん。じゃあ俺行くから」

瑞稀「うん。ほんとにありがとね」

大輝「全然。じゃあね」



そう言って大輝さんは保健室を出て行った。

緊張して目が合わせられなかったけど言えて良かった。

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