Ryo_
涼「おはよぉ」
優「おはよう。涼」
涼「あれ?誰もいないじゃん…」
3時間目の途中。
みんなが真剣に授業に取り組んでる時間帯に学校に行くと、保健室には先生しかいなかった。
え、みんな学校休み?
俺せっかく頑張って来たのに……。
優「授業だよ。マイナスに考えないの」
涼「まだ考えてないっ」
優「まだでしょ。まだ」
涼「ま、まぁ…そうだけど……」
優「笑」
あと少しでネガティブ思考になりかけたけど……。
良かった。
ただ授業行ってるだけか…。
でも、なんか珍しいね。
瑞稀はともかく、蒼弥が授業って珍しくない?
涼「龍斗が一緒ってわけじゃないんでしょ?」
優「一緒の予定だったんだけど風邪ひいちゃったらしくて休みなんだよね、今日」
涼「え、それで行ってんの?」
優「うん。瑞稀が頑張るからって」
涼「…笑 蒼弥ってほんとみんなのこと好きだよね笑」
優「うん、ほんとに笑 行くまで無理無理言ってたのに瑞稀の名前だした途端頑張るって笑」
涼「もぅ俺らの弟だよ笑」
優「ね笑」
先生と話して思った。
蒼弥も瑞稀も、授業行って頑張ってるのに、俺は気分で学校来て授業もでてなくて、何も頑張ってないな…。
俺も、たまには何か出てみるのもいいかもしれない…。
でも、またあんなこと起こしたくない。
あんな、こと……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。