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仕事終わりにお台場を散策してると、
??「 …だよね 」
??「 あ、分かります! 」
聞いたことのある声
その人たちとすれ違ってから気づく。
「 …あなたちゃん ?」
その子は足を止めて振り返って、
花崎「 …あ!龍我くん! 」
「 やっほ、…… 」
隣に立っていた人物に俺は驚きを隠せなかった
岸「 奇遇だね、龍我くん 」
「 …あ、お久しぶりです、! 」
どうして岸くんが…
どうしてあなたちゃんは岸くんと…、
花崎「 龍我くんは仕事? 」
「 あ、今終わったんだ。」
このままあなたちゃんを取られたくない。
そんな気持ちが芽生えてきて。
「 …そういえば、岸くんはこの後仕事ないんですか? 」
岸「 うん、無いよ。」
「 じゃあ、俺あなたちゃんの事送りますよ。帰り道一緒なんで 」
岸「 ううん、大丈夫。俺が送ってくから 」
岸くんもきっと、あなたちゃんの事が好きだ。
お互いに譲ろうとしないんだもん
花崎「 っ、あの… 」
プルルルル.♪♪
タイミングよく、岸くんの携帯が鳴った。
岸「 …もしもし? ……え、今から? …分かりました、行きます 」
岸「 …じゃあ、よろしくお願いします、」
花崎「 さよなら ! 」
岸くんは少しやつれた顔で
その場を去っていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。