__岸side
久しぶり、といっても3日後くらいに
あなたちゃんに電話をした。
「 ここから見る夜景が綺麗なんだ、良かったら来ない? 」
花崎「 あ、今東京にいるんです ! 大丈夫です!」
ダメ元でお願いしたにも関わらず、
偶然あなたちゃんは東京に居ると言った
…奇跡じゃない、?
しばらくして
遠くから女の子が走ってきて、
花崎「 す、すみませんっ、遅くなっちゃって 」
「 俺こそ、急に呼んでごめんね? 」
花崎「 全然大丈夫です!…むしろ嬉しいです 」
そうやってニコニコ笑う彼女は可愛い 。
控えめに言って可愛い。
そんな顔されたら、
俺も少しは期待しちゃうよ?
俺にもチャンスあるのかな、って、
けど、そこに予想外の人物が現れた
佐藤「 …あなたちゃん? 」
花崎「 あ!龍我くん! 」
たまたまだろうけど、
どうして龍我くんが…
あなたちゃんと一緒にいれるチャンス。
どうしてもモノにしたくて、
けど、急に呼び出し食らって
手を引かざるを得なくなった
「 …じゃ、」
花崎「 さよなら! 」
あーくっそ、!
すごく悔しい……!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!