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第27話

幼馴染
721
2018/12/18 08:45










「 あなたちゃん、! 」




花崎「 …あ、」














俺が駆け寄ると小さくペコっと会釈してくれる




俺は隣に腰かけて























































「 …それで、何があったか聞かせてもらってもいい? 」











するとあなたちゃんは、


ゆっくりと話し始めた。










































花崎「 今日、龍我くんの誕生日だったじゃないですか 」



「 うん 」





花崎「 それで______、」
























































































































__回想














あれから数日後、私はプレゼントを持って龍我くんと待ち合わせた。















佐藤「 ごめん、遅くなって、! 」



「 ううん、大丈夫 」


















息を整えながらニコッと笑う龍我くんに、プレゼントを差し出した。





















「 はいこれ、…お誕生日おめでとう 」



佐藤「 …わっ、え? これ俺に? 」




「 うん、龍我くんに。」














佐藤「 めっちゃ嬉しい…! ありがとう 」













嬉しそうに笑う龍我くんを見ると、


胸がキュウっと締め付けられていく 。

























苦しい、けど、龍我くんの笑顔が見れて嬉しい。

























…好きだ。どうしようもなく。





そんな想いが込み上げてきて、













































































































「 …好きだよ、龍我くん 」







少し上の方にある彼の顔を見上げると、


驚いたようにあたふたする龍我くんがいて。

















































































































佐藤「 えっ、…お、俺も… 」



「 だから、もう会うのやめよう? 」

































〝俺も好きだ。〟 そんな事聞きたくない。





胸が苦しくなって、色んな感情が溢れてしまうから














































































佐藤「 …どうして、? 」





「 龍我くんには龍我くんの立場がある。
…これ以上一緒にいたら私、もっと龍我くんの事好きになっちゃう。」

























もっと好きになったら、これ以上は止められない気がするから。
























































































































…好きになっちゃいけない人を好きになってしまった。













































































…いや、ずっと好きだった人は、

いつの間にか好きになっちゃいけない人になってしまった。





























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