俺の名前はアオイ。

かっこいいと思わないかい？

この名前。

ま、それは置いといて

俺は今リア充である。

羨ましい？

いや可愛い。

アカネは確か出版社に勤めている。

なぜ俺が家で留守番しているのか？

そう、俺は仕事をしていない。

仕事が無くてもアカネは俺と付き合ってくれている。

しかもここはアカネの家だし。

そのことについては本当に申し訳ないと思っている。

アカネはビニール袋からビーフジャーキーを出した。

俺はおやつの中でも、これが一番好きだ。

俺はビーフジャーキーをアカネの前に置く。

俺は優しくない。

アカネの方が優しいし。

ていうかアカネ可愛い。

アカネは料理も上手い。

何から何までアカネはしてくれる。

本当に申し訳ないと毎日思う。

美味しいご飯を食べ終わったら次はテレビタイムだ。

今日は火曜日だから9時からドラマがある。

テレビの中で男が女に後ろから抱きつく。

ギュッとアカネに抱きつく。

夜は同じベッドで寝る。

ね！

ラブラブだろ？

あれ？いつものビニール袋を持ってない。

そのかわりスマホを持ってる。

疲れたと言いながら何かアカネは楽しそうだ！

おかしい…おかしいぞ！

アカネがお風呂に入ったのを確認してスマホを見る。

な！

なんだこのメッセージは！！

おいおい、彼氏を家に入れたことがない？

俺いますけど？！

誰だよタクヤって！ざけんなや！

アカネがお風呂から出てきた。

何？そのリアクション！

浮気してるの俺にバレてもいいと思ってんの？

俺の言葉を無視してアカネはスマホをいじる。

マジかよ…

俺は怒るのを通り過ぎて

呆れる。

アカネの布団はいつも通りいい匂いだった。

目が覚めた。

なんだ、下から声が…

クッソォぉ〜！

俺が二階にいるのに！

イッチャイッチャしやがって！！

タクヤって言う男にめちゃくちゃ怒ってやるよ！！

ダダダダダダ！

階段を急いで降りる！！

アカネだ！！

ーーーーーーーーーアカネ視点ーーーーーーーーー