それから週間か経ち、
私は受験に受かった
今日は中学校生活最後の日
卒業式がある
合唱のときは大泣きしましたよ
そして、私は教室で待っている
ゾム先生を
多分来てくれるだろう
溢れそうな涙をこらえてそう言い、手紙を渡した
やばい、先生の顔見れない
先生が私の頭に
大きな手を置いて、なでなでした
涙をこらえてゾム先生を見る
そう言い、教室を出た
足が重い
でも、走った
いつもはかわいい後輩に「走ったら危ないでしょ!」
なんて言ってたけど、走った
校舎を出て、3年1組の教室を見た
そしたらゾム先生が笑って手を降ってくれた
どうか、
気持ちが伝わりますように
ゾム先生へ
急に手紙を書いたりしてごめんなさい。
私は、ゾム先生のことが1年生のときから好きでした。
最初は、純粋に好きだなぁなんて思ってました。
でも、ニュースなどで生徒と教師の恋愛などが流れたとき
悲しくなって勝手に落ち込んで
もっと好きになる前に、取り返しがつかなくなる前に
諦めよう、ゾム先生を好きにならないようにしよう
とずっと考えてました。
でも、ゾム先生の事が諦めれない、嫌いになれなかったです。
だから、ゾム先生の生徒じゃなくなる日に思いを伝えました。
いつか、ゾム先生の事を好きになっても、
迷惑がかからない立場になったら
また、ゾム先生にこの思いを伝えますね。
その時はちゃんと答えてくださいよ?
最後に、3年間ゾム先生の生徒でとっても、とっても、
幸せでした。
この事を誇りに持って、これから頑張っていきます
ゾム先生、ありがとうございました
山田 あなたより
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。