第11話

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2019/02/13 11:13
美穂ちゃん
美穂ちゃん
あなた〜!
ちょっと祐太君とハチマキ取りに行ってもらってもいい?
あなた

はーい(。・o・。)ノ

時は過ぎ、私の学校は体育大会に向けての準備が始まった。
私と美穂ちゃんと祐太君は、体育大会実行委員で放課後も忙しい。
あなた

祐太君、行こっ!

祐太君
祐太君
うん
今は、保管庫のハチマキを取りに行っている。
あなた

ここか・・・

保管庫のドアを開けると、中はぐちゃぐちゃになっていた。
目的のハチマキは、一番奥。
祐太君
祐太君
やばいな・・・
祐太君
祐太君
俺が取るから、あなたは待ってて。
あなた

いや、一緒に行こ。

祐太君
祐太君
・・・分かった。
保管庫の中は、とても暗くなっていた。
スマホのライトを使っても、周りがよく見えず、やっぱり待っていれば良かったかなって思ったが、これも仕事だと言い聞かせ、前に進んだ。
でも、運の悪いことに私の足元にある何かに引っかかってしまって、頭を近くの柱にぶつけそうになった。
あなた

うわっ!!

祐太君
祐太君
危ないっ!
私はとっさに目をつぶったが、いつまで経っても私の頭はぶつかることはなかった。
目を開けると私の目の前にあるのは、祐太君の胸板だった。
あなた

あれ?

祐太君
祐太君
危ないな・・・
やっぱり、あなたは保管庫の前で待ってて。
あなた

・・・分かった。

やばい、めっちゃドキドキしちゃった・・・

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