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第11話

11話
帰り際。
美香(みか)
今日はありがとうね。
すごく楽しかった。
ルイ
そっか、ならよかった。
美香が楽しんでくれたならよかった。

正直、僕は自分のエスコートの仕方が
まるでなっていないのはわかっているので、
楽しくなったと言われる覚悟もしていた。

だが、美香に限ってそんなことを
言うわけがなかったな。

心中で「ごめんね」と謝り、
新しい会話のネタを考える。

その途中、美香が僕に質問をしてきた。
美香(みか)
ねえ、ルイは好きな人とかいるの?
え?好きな人?

ここでそんな質問をされると勘違いしそうになるが、
そんな考えはすぐに捨てる。
ルイ
好きな人なんていないよ。
美香(みか)
そっかー、じゃあ気になってる人は?
ルイ
それって同じ意味じゃないの?
美香(みか)
そうなのかな?私は違うと思うな。
ルイ
どう違うの?
美香(みか)
うーん。説明するのは難しいなー。
しばらく悩んだ後、美香はやっとの
思いでまとまった言葉を口に出す。
美香(みか)
好きな人っていうのは、
好きってはっきり言える人。
気になってる人っていうのは、
好きかどうかいまいちわからないけど、
どこか心配というか、普通の人より
大切に接してしまう人のこと
じゃないかな?
普通の人より大切に接してしまう人…か。

僕は美香、拓実、由美。この3人には
他の人より優しく接しているつもりだが、
それは友達としてだ。
ルイ
いない…のかな。
はっきりとしない曖昧な回答になってしまったが、
僕の答えは間違ってはいないはずだ。

恋愛的に好きな人も、気になっている人も、
今の僕にはいない。
ルイ
美香はどうなの?
美香(みか)
私?私はいるよ。
っていうかこの前言わなかったっけ?
ルイ
あー、そういえば。
美香(みか)
思い出した?
いつしかの登校前に言っていた気がする。

すっかり頭から抜け落ちていた。

となると、気になるのは相手が誰であるかだ。

ろくでもないやつでは無いことを願う。
美香(みか)
私の好きな人、気になる?
美香のその問いに、僕は「もちろん」と即答する。
ルイ
教えてくれる?
美香(みか)
そうだな〜。今日お出かけに
付き合ってくれたし、
ヒントくらいあげようかな〜。
悪戯っぽく微笑む美香は、
夕日に照らされ天使のように輝いている。

その輝きに見惚れていると、
頬に柔らかな感触があった。

数秒経って、何が起きたのかを理解した時には、
美香は自分の家の前に立っており、
「バイバイ」と、とびっきりの
笑顔を見せるのだった。