マサイside
最近あなたがモトキのことが好きなんじゃないかと思う。
しかも自覚がないと来た。
全く困ったものだ。
こんなこと話してるうちにあなたは
またぼーっとし始める。
そのぼーっとした目線の先は、
モトキだ。
彼女は僕をすきじゃなかったんだろ
う。
ただ僕が可哀想だから付き合っていた
たったそれだけの事だったんだね。
OKしてくれた!って喜んじゃったらダ
メだったんだ。
ぼくは君が好きだよ。
でもきみはぼくをすきじゃないんだ。
こんな僕のためにできることは
ひとつあった。
そうひとつだけ見つけたんだ。
でもその選択はぼくにとって過酷なも
のだった。
だから僕はやりたくなかった。
でも君を想えば、そんなことは考えて
いる場合ではなかった。
とても苦しい選択肢だけど、君のため
ならなんだって出来るはず。。。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。