蝶屋敷へ入ろうとした時、後ろから聞き慣れた声が飛んで来る
私は振り返る
私の顔はぱっと明るくなる
炭治郎は駆け足で私の近くに来る
頭の後ろに手をやりあははと笑う
炭治郎が心配そうに顔をしかめる
私は苦笑いする
これからしのぶさんに叱られるなぁと思い蝶屋敷へ入る
案の定しのぶさんは私が来るのをわかっていたように診察室で待っていた
ニコニコしているが頭に怒りマークが見える…
炭治郎が驚くのも無理はない
私は体中かすり傷で左手足を捻挫している
ひらひら〜と手を振るが意外と痛くと叫んでしまう
しのぶさんは呆れて炭治郎はオロオロしている
最後に念を押して私達は見送る
ニコッと笑って炭治郎と別れる
この後悲劇が襲って来ることも知らずに___
【竈門炭治郎side】
その知らせを受けた時俺は無我夢中で蝶屋敷へ向かう
『凪紗が意識不明の重体___』
俺は勢い良く病室の扉を開ける
俺はアオイさんに謝り急いで凪紗のベッドへ駆け寄る
凪紗は体中傷だらけで腹には大きくえぐれた傷
手足にはおびただしい包帯が巻かれている
胡蝶さんはその先の言葉を飲み込む
胡蝶さんとアオイさんは静かに病室を出る
俺はベッドの脇に座り凪紗をじっと見つめる
え、何言ってるんだ俺!?
俺は慌てて口を塞ぐ
しばらくそばにいたが司令が入ったため病室を後にした
2日後
凪紗がベッドの上でストレッチしている
俺はぎょっとした
凪紗はあっけらかんと答える
いや大丈夫じゃないだろ!
俺は呆れると同時にほっとした
いつの間にか俺の頬には涙がボロボロ零れていた
凪紗が無事だったことに安心したのか?
ああダメだ俺は長男だ!
雫はどんどん零れていく
【天乃凪紗side】
炭治郎本気で心配してくれたんだ…
炭治郎が私の手を握り締める
私は頷く
コツン
額と額がぶつかり合う音がする
炭治郎の優しい声(花江夏樹さんボイス)で私の体温は上昇する
自分でもわかるほど顔が赤い
私はへにゃぁとベッドに倒れ込む
炭治郎のあわてた声を最後に気絶した(え)
凪紗ちゃんの淡い恋の始まりです♡
閲覧ありがとうございました(*´꒳`*)♡
羽流໒꒱· ゚さんお待たせしましたア゙ア゙ア゙ア゙ア゙
大変遅くなり申しわけございません…
こ、こ、こんな感じでよろしいでしょうか?
なんか続編ありそうだなぁという終わり方ですね(笑)
もしかしたら書くかも…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。