松「あの。昨日聞けなかったので今聞きますけど、
照さんって方達が阿部ちゃんを
あんな風にしたんですか?」
佐「え、あ、えっと……」
俺はそう聞かれて そうだよ。とも 違うよ。
とも何とも言えなかった。
そんな俺はほんとに情けないと思う。
そんな思ってるうちにラウールがこう口にした
ラ「ほとんど照達のせいだと僕は思ってるよ。」
松「その…照さん?達とは家族なんですか?」
"家族" その言葉がなぜか心に響いた。
今は家族と言えるのか。
ラ「一応ね。あんなのもうお兄ちゃん
でも何でもないけど。」
高「あの、今日阿部ちゃんの、う、腕、見ましたか、?」
ジ「包帯でぐるぐるしてたから
どうしたか聞いたら見せてもらって』
ラ「見たよ。というか手当てしてくれたの
佐久間くんなんだよ〜」
田「なら、良かったっす。
佐久間くんありがとうございます。」
佐『いやいや、手当てぐらいはしてあげないと。普通だよ』
京「昨日の夜の事俺教えてもらいました。こんな僕にも
愛情を注いでくれてありがたいって言ってましたよ。」
ラ「そっか。教えてくれてありがとね。
今日は阿部ちゃん学校で大丈夫だった?」
森「一応昼ごはんも少しだったけど食べてたよ。
リスカは全くしてなかったな。」
ラ「そっか。なら良かった。なら明日もここでいいかな?」
京「是非。なら明日もこのくらいに来ます。」
佐『ならお金はこっちで払うからゆっくりしてね。』
田「いいんですか?!ありがとうございますっ』
ラ「なら、じゃあね!」
全「ゴチになりますっ!笑」
佐『笑 はーいゴチになってください〜』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。