阿部Side
家に帰るとシーンとなったリビング。
ラウやふっかもどこかに出かけたのかな。
僕は少し寂しさを感じながらも
今日のよるご飯の簡単なの準備だけして
部屋で今日の日記を書いた。
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○/○ 木曜 17時頃記録
睡眠時間 … 4時間弱
食欲 … ○ (朝△(バナナ半分) 昼△(栄養ドリンク1本) 夜 )
体重 … 昨日(0時頃計測時点)59.8㎏ → 今日(17時頃計測時点)59.3㎏
授業中での違和感など … 喉の渇きが少し有。リスカ有(2~3回ほど)
昨日の傷の事を聞かれたから正直に答えたけど大丈夫だよね
もしも樹達も裏切ったりなんかしたら…
なんて考える僕は駄目駄目な人間でしかないんだ。
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すると急に僕の部屋の扉が開き後ろから声をかけられた
「なにしてるの。」
こんな日記が見つかったとしたら…殺させるに違いない
そう思った。
すると途端に頭が真っ白になって
気づいたら日記を持って家から駆け出していた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!