第9話

episode.6
307
2020/11/28 09:51
 ジフンが来てから数ヶ月後、彼は作詞作曲をするようになった。
挨拶をする程度の仲にはなれたが未だに距離は縮まらない。

ジフンは練習が終わった後、作業室に籠るようになった。もしくは、運動などの自主トレをしていた。
人に厳しいジフンは、自分にも人一倍厳しい。時々、心配してしまう程追い込むことがあった。

あなた「ジフナ……心配だよ。自分の体を1番大事にしなきゃダメだよ。」

今日も徹夜で作業室に籠っているジフンを訪ねた。

🍚「そんなの、俺が1番分かってる。でも、デビューしたら俺の曲に仲間の未来がかかってるんだッ!!!」

そう追い詰められたように話すジフンは、まるで別人だった。

あなた「…きっとジフナは自分を守る方法としていつでも自分に厳しく、正してきたんだね。でも今のジフナは、厳しくすることで自分の首を締めているようにしか見えない。」
「私ね、思うんだ。自分が自分を可愛がって労らなきゃ、誰が私を大切にしてくれるの?って、いつか素敵な人が現れてその時人は互いに支え合うけれど、それまでは自分が自分を大切にしなきゃ。」

🍚「……あなたの言った通りだよ。俺、目の前のものに気を取られすぎて1番大事な事を忘れてた。…ありがとう。」

……実は、私のような性格のジフンが心配で、気になっていた。
彼の心に響いたようで良かった。

あなた「今後は私が見張ってるから覚悟してね!」

そう聞いたジフンは、面倒くさそうな顔をして「はいはいㅋㅋ」と言った。

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