第6話
episode.4
練習生になって約2ヶ月、スンチョルとは悩みを相談し合える仲になった。
ある日、休憩から戻って練習室のドアに手を掛けた時スンチョルが練習しているはずの部屋からすすり泣く声がした。
あなた「どうしたの!?」
何事かと思い、勢いよくドアを開けた。するとそこには、蹲って声を我慢するように泣くスンチョルが居た。
🍒「来ないでッ!!!」
いつもとは様子が違い、突き放すように言うスンチョルを余計に放って置けなかった。
あなた「嫌ッ!絶対離れないから!」
今離れてしまったら、スンチョルがどこか遠くに行ってしまう気がした。そんなの絶対イヤだ。
あなた「もういいよ、何も我慢なんてすることないよ!もっと、頼って良いんだよッ……うぅ、、」
何でだろ、私今泣いてる。
スンチョルが辛そうにしてるから??それともスンチョルがこんなになるまで気づいてあげられなかった自分自身に失望したから??
……いや、どっちもだ。
🍒「俺……プレッシャーに押し潰されそうだ、」
ぽつりぽつりと話し始めたスンチョル。私は黙って耳を傾けた。
スンチョルはトレーナーや、仲間達からの信頼が厚くとても頼りにされていた。それを幸せな状況だと思いつつ、時間が経つほど増していくプレッシャーに押し潰され、褒めるだけで何も言わない周りを信用出来なくなってしまったらしい。
あぁ、なんで早く気づいてあげられなかったのか。後悔した。
あなた「ごめんッ…気づいてあげられなくてッ…ごめん……ッ。」
🍒「なんであなたがそんなに泣いてるんだよㅋㅋ」
あなた「だ…だってぇぇぇぇ…うぅ、、」
🍒「ほらそんなに泣くなってㅋㅋ」
私の背中をさするスンチョル。
いつの間にか立場が代わっていた。
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作者です
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