第26話

にじゅうさん
4,426
2019/12/02 08:59
朝起きるとふかふかの感覚と重いなと思った。
目を開けるとそこは壱馬の寝室だった。


ベッドがふかふかだったのだ。


重い正体は壱馬の腕だった。
あなた

壱馬!

川村壱馬
川村壱馬
ん?…
あなた

私仕事行かなきゃ!

川村壱馬
川村壱馬
そっか…
そう言うと壱馬ものそのそと起きてきた。
あなた

え、寝てていいよ?

川村壱馬
川村壱馬
見送りくらいは行かせて
あなた

うん!

嬉しかった。
シャワー浴びたりとか準備を済ませると
川村壱馬
川村壱馬
今日もこっち帰ってきてね
あなた

うん!じゃあいってきます!

川村壱馬
川村壱馬
いってらっしゃい
まだ寝ぼけてる壱馬は笑顔で手を振ってくれた。
1人で歩いて事務所に行った。
事務所についてファンレターの山が置かれていたので確認しようとした。
花柄の目立つ手紙から読もうとすると中からもう1つの封筒が出てきた。
あなた

そんなに厳重にしなくても笑

中を開けると思わず落としてしまった。


なぜなら中に
「やっと迎えに行けるよ
壱馬のストーカーしつこいよね
助けてあげるからね
待っててね」
そう書いてあった。
あの時の・・・・捕まったストーカーが出てきたんだ。
そう思った。
マネ「あなたさーん!」
あなた

あ、はい!

急いで手紙をかばんに隠した。


仕事中も頭から消えることはなかった。
事務所をでて壱馬の家に帰る時誰かにつけられている気がした。
予定よりも遅くなってしまって周りは真っ暗だし通行人なんて全然いない。
早歩きになると相手も早歩きになる。
怖くて視界が滲む。
すると1人前から歩いてくる人がいた。
吉野北人
吉野北人
あなた??
あなた

ほくちゃん…

ほくちゃんを見た瞬間抱きついて泣いてしまった。
普通に考えたら華奢だからほくちゃんも危険な目にあわせるかもしれないのにその時は少し安心してしまった。
吉野北人
吉野北人
あなた!?どうかした!?
ほくちゃんに迷惑をかけるわけにはいかない。
あなた

…ううん。なんでもない!

吉野北人
吉野北人
……もしかして!!…来て
ほくちゃんには気づかれてしまったかもしれない。
いつの間にかついてきてる人はいなくなった。
吉野北人
吉野北人
入って、座ってて
あなた

うん

大人しくソファに座っているとココアがでてきてブランケットに包まれていた。
気づけば手が震えていた。
吉野北人
吉野北人
またあいつ…
あなた

吉野北人
吉野北人
大丈夫。壱馬に連絡するから
あなた

待って!!

吉野北人
吉野北人
なに??
あなた

まだ壱馬に言わないで…

吉野北人
吉野北人
なんで?早く対処しないと…
あなた

…これ

手紙をだした。
吉野北人
吉野北人
!?…またか…




























北人がこんなにも私を心配してくれること、また・・なのは私と壱馬が付き合う理由になったある事件が関わっている。

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