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第1話

1話 新たな場所
1,325
2020/05/21 06:40
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千葉県立新海高等学校 入学式
白石恵
((入学式、緊張するなぁ…
ここは新海高校。偏差値77の進学校である。
毎年国立大学に150人は入学させている超進学校で、入学式が行われる。
白石恵
((未だにまだ受かったって信じられない。けど、受かったからには絶対勉強頑張って、医学部行きたい!
そんな強い思いを胸に、教室へ向かった。
白石恵
((んーと、私は1年6組だから…ここだ!
教室のドアに手が触れる。
そしたら急に手が震えて、中々ドアを開けられない。
藍沢耕作
何やってる。邪魔だ。
白石恵
え…
白石恵
((この人怖い…
気がつくと、後ろにイライラしている男の人が。
私は思わずドアから手を離す。
白石恵
ごめんなさい…。
藍沢耕作
はぁ…。
彼はため息をついて、ドアを開けた。
藍沢耕作
先入れよ。
白石恵
えっ。
藍沢耕作
早く。
白石恵
あ、はい…
なんかよく分からないけど、取り敢えず教室に入れた。
黒板を見ると、席の表が貼ってあった。
白石恵
((あ、真ん中の1番前だ。
自分の席に移動し、荷物を机の上に置く。
緋山美帆子
やば、そのファイルかわい!!
緋山美帆子
どこで買ったの?
白石恵
((えっと、右隣の席だから…
緋山美帆子
私、緋山美帆子!よろしくね、白石さん!!
白石恵
あ、はい。よろしくお願いします。
緋山美帆子
……なんか怒ってる?ごめん、うるさかった?
白石恵
いや、怒ってない…です。
緋山美帆子
敬語じゃなくていいよ、全然!
白石恵
う、うん…
白石恵
あ、このファイルは、お父さんが出張のお土産で買ってきてくれたの。
緋山美帆子
へぇ〜、お父さんセンスいいね!
緋山美帆子
あ、ねぇねぇ見て、白石さんの左隣の人!
めっちゃイケメン!!
白石恵
((左隣?
気になって左を見ると…
白石恵
((あ…
私の左隣は…
さっきの人だった。
藍沢耕作
席隣だったのか。
白石恵
そう、ですね。
緋山美帆子
何、知り合い?
白石恵
いや、あの…
藍沢耕作
さっき扉の前で突っ立ってたから、そこでちょっと。
緋山美帆子
そうなんだ。
緋山美帆子
取り敢えず2人とも、仲良くしよ!
白石恵
う、うん。
兎にも角にも、入学早々話せる子がいて嬉しい。
そう思っていたけど…





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