第100話

最終話「白馬の騎士」
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2025/08/02 13:27 更新






ジョングク
ジョングク
は、?ぁ、え?



思い出したって、、



いや、あり得ない。そんなことがあるはずない。


だって先輩は、一度亡くなっているんだ。
そのときの記憶が先輩の中に存在しているわけがない。

ジョングク
ジョングク
思い出したって、何を、、


テヒョン
テヒョン
っ、
俺が、死ぬ未来だったことも、
君が未来から助けに来てくれたことも、
テヒョン
テヒョン
俺達が付き合っていたときの記憶も。
全部、思い出したよ。
ジョングク
ジョングク
…!?!?



今の僕は目をまん丸に見開き、口もだらしなく開いて酷い顔をしているだろう。


しかしそんなのも気にならないほどに、先輩の発言と今起きている出来事が信じられなかった。


どうして、、





ジョングク
ジョングク
な、、んの、ことか、

ははっ、先輩…疲れてるんですよ。
きっと…



声が震える。
手も足も、鼓動も音を立てて暴れ出しそうだ。
涙で視界が馴染んでいく。
 
まだ今なら引き返せる。


そう思って頭を下げ、先輩を突き放すようにできるだけ冷たく言葉を放った。




テヒョン
テヒョン
っ、グガ、
ジョングク
ジョングク
!?!?
テヒョン
テヒョン
もう、いい。いいんだよ、
テヒョン
テヒョン
無理して強がらなくていいんだよ、!!
ジョングク
ジョングク
っ、、



嘘と、罪悪感で固められた僕の心を溶かすように、

そして僕の言葉を遮るかのように、
先輩は優しく僕の身体をもう一度抱きしめた。



「強がってなんかない」

そう言おうとしたのに、口をぱくぱくと開くだけで上手く言葉になってくれない。


その時、ようやく分かった。



これは僕の本心じゃないんだなって。


ジョングク
ジョングク
ふ、、うぅ、く、
テヒョン
テヒョン
君は、、本当によく泣くね。




今まで会えなかった分を、触れられなかった分を感じようと先輩の身体を痛いほど抱きしめる。


そしてそんな僕を宥めるように優しく、背中を撫でてくれる大きな手。


ジョングク
ジョングク
ふ、僕と、いっしょにいたら、、
ジョングク
ジョングク
うぅ、先輩がまた…っ危ない目に遭うかもしれないっ、のに、
ジョングク
ジョングク
だから、ぼくっ、ぼく、、!
ジョングク
ジョングク
今までずっと、っ、、
テヒョン
テヒョン
うん、分かってるよ。
君の今までの行動は全部、俺を守るためだったんだね。
テヒョン
テヒョン
俺がもう一度、君に恋をしてしまわないように。




こくこくと、必死に頷く。


 
テヒョン
テヒョン
今まで1人で辛い思いをさせて、本当にごめん、
テヒョン
テヒョン
ねえ、ジョングガ。
よく聞いて?


先輩、、泣いてるの?

身体を離してその瞳を見つめると、キラキラと流れる雫が見えた。


テヒョン
テヒョン
これから先、君との人生を選んだことで、よくない未来に変わってしまったとしても、
テヒョン
テヒョン
君を好きになったことを、後悔する日は来ないんだよ。
テヒョン
テヒョン
俺は、
グガと生きていきたいんだよっ!!
ジョングク
ジョングク
っ、!!!



先輩は叫ぶように、そしてか弱く懇願するように詰まった言葉を吐き出した。


最後の言葉が、、先輩の本心なんだ。



テヒョン
テヒョン
ふぅ、何度生まれ変わったって、俺は君に恋をするよ。
ジョングク
ジョングク
せんぱいっ、、
テヒョン
テヒョン
一緒に、幸せになろう?
俺達ならきっと、大丈夫だから。



先輩の周りがキラキラと、
世界が全て輝いて見える。


僕の使命は先輩を守ることじゃない。

先輩を側で、、支えることだったんだ。



1番、近くで。


ジョングク
ジョングク
一緒に…幸せ、にっ、




やっとだ、、
やっと、帰って来れたんだ。





ねぇ、神様?

僕達の未来を幸せなものへ、変えてくれますか?







先輩の胸の中へともう一度、抱きついた瞬間に先輩の唇が僕の唇に重なった。


何度も何度も、
お互いの気持ちを確かめるように口付けを交わす。





テヒョン
テヒョン
はぁ、グガ、、
テヒョン
テヒョン
今までずっと、 
俺のことを守ってくれてありがとう。。
ジョングク
ジョングク
テヒョン先輩…
テヒョン
テヒョン
これからは、俺が君の、、














「白馬の騎士」になるからね_____________































3年後







アジア国際授賞式にて










司会者
「アジア国際俳優賞授賞!おめでとうございます!
 キムテヒョンさん!!」










テヒョン
テヒョン
あはは、
ありがとうございます。





司会者「韓国人で歴代初の受賞という異例を成し遂げましたが、今のお気持ちは??」





テヒョン
テヒョン
そうですね、
まさかこんな素晴らしい賞をいただけると思っていなくて、、

まだ夢を見ているみたいです。

テヒョン
テヒョン
あと、ずっと俺のことを支えてくれたファン、スタッフの皆さんと、

最愛の人に、


ありがとうと伝えたいですね。








しっかりと決められた髪型に、凛々しい眉。

真っ暗なスーツを着こなす、その王子様のようなシルエットに感嘆の声が思わず漏れてしまう。


そしてカメラへと向けられた甘い笑顔に、会場からは黄色い歓声が上がった。




ジョングク
ジョングク
はぁぁ、、かっこい…




そして僕もまた、テレビ越しだがその1人に過ぎない。


年をとるたびにかっこよくなるなぁ、、
この人は。。




そうぽわぽわとした気持ちでソファに座り、テレビに釘付けになっていたため、






コツ、コツ、





後ろからの足音に気が付かなかった。 





テヒョン
テヒョン
ねーえ。
さすがに恥ずかしいんだけど。
ジョングク
ジョングク
テヒョンア!!


ふと後ろから気配を感じて視線を向けると、
そこにはテレビで映っていた、大好きな人が腕を組んで立っていた。




その口はなぜか、、不機嫌そうに膨らんでいる。



ジョングク
ジョングク
なんで恥ずかしいの?
こんなの何回も見ちゃうに決まってるよ!!
テヒョン
テヒョン
だってそれ、もう8回目だよ??




テヒョンアはつい1ヶ月前ほどに、とある会見を開いて話題を呼んだ。


僕とテヒョンアがデート中に手を握っている写真を撮られて流出したことをきっかけに、


付き合っている人がいるということを、公表してくれた。



授賞式で言っていた「最愛の人」は、、

もちろん僕のこと!!!!






だから幸せすぎて毎日のように見返しちゃってる。




テヒョン
テヒョン
それにこの時の授賞式はあまり、、思い出したくないんだよ。
ジョングク
ジョングク
えぇ、なんで?
テヒョン
テヒョン
なんでって、、
別になんでもいいじゃん。
ジョングク
ジョングク
腰が痛かったから??ㅋㅋ
テヒョン
テヒョン
なっ!!
分かってるんじゃんか!//
ジョングク
ジョングク
ごめんごめんㅋㅋ
ジョングク
ジョングク
でも、激しくしてって言ったのはテヒョンアでしょ?
テヒョン
テヒョン
…あそこまでとは思ってなかったんだもん、、



むぅ、と完全に拗ねてしまった恋人を、
優しく抱きしめた。


ジョングク
ジョングク
僕のこと、受け入れてくれてありがとう。

初めは怖かったんでしょ?
テヒョン
テヒョン
まぁ、ね。
テヒョン
テヒョン
全部思い出したときも、グガを抱いた記憶しかなかったし。
テヒョン
テヒョン
俺は上なんだろうなって思ってたから。
ジョングク
ジョングク
僕もテヒョンアを抱けるだなんて、、
想像もしてなかったよ//
テヒョン
テヒョン
あーもう!!照れないで!!

こっちも恥ずかしいじゃん!!//



顔を真っ赤にしている恋人を見て、無意識に口角が上がっていく。


まさかもう一度、この人の隣で笑っていられる日々が来るだなんて予想もしていなかった。

ジョングク
ジョングク
ねぇねぇテヒョンア。

何度も聞いてごめんなんだけど、
ジョングク
ジョングク
どうして全部思い出せたの?
ジョングク
ジョングク
それに、テヒョンアな亡くなるときに渡してきたスマホも、、
本当に知らないの??
テヒョン
テヒョン
んー、?



この3年間、何度も聞いて何度もはぐらかされてきた質問をまた投げかけてみる。



あの日、テヒョンアが機材の下敷きになった日に貸したジャケット。

返された時にはポケットの中に入っていたはずのスマホはどこかに消えていたんだ。

それにテヒョンアが前世の記憶を思い出せたのも、、
不思議で仕方がない。



テヒョン
テヒョン
スマホねぇ、
テヒョン
テヒョン
さぁ、知らないよ!



ごめんね、グガ。


何度目かもう分からない質問に、また同じ嘘をつく。


正直、本当のことを言ってもいいような気がするけど、
あのスマホは今も俺が隠し持っているんだ。





だってもう、必要ないでしょ?




前世の俺が、
あのビデオレターに託した思いと紡いでいた言葉は、


これから俺が、
一生をかけて君に伝えていけばいいんだから。





それが俺の生きている理由。
使命なんだよ。



時空を超えて、
もう一度、結ばれることができた俺達なら、


きっと、来世でもまた恋に落ちるだろうね。




君のその笑顔にまた、恋をさせてほしい。



テヒョン
テヒョン
ジョングガ。
ジョングク
ジョングク
んー?
テヒョン
テヒョン
愛してるよ。
ジョングク
ジョングク
…//
なにそれ!!
テヒョン
テヒョン
照れちゃって、、
…言ってくれないの?
ジョングク
ジョングク
、、言うよ。何度だって言う。






「僕も、愛してるよ。」














「白馬の騎士 〜真実の愛の物語〜」end








この小説の題名「白馬の騎士」、、

グクくんのことかと思いきや、まさかのテテくんのことだったんですよね🤭




ここまで見てくださった皆さん!
ありがとうございました😭😭


次回あとがきだけ投稿です🫶🫶



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