来いって言われた、、けど、屋上でサボることになった、、。
『なんで邪魔するのさ、、、』
あの人、なんで私を気にかけるんだろ、、
今落ちれば気づかれないのでは、、?
天才かも、、あ、でも本の続き読んでからにしよっかな、
そう思い、屋上に置きっぱなしだったカバンから本を取り出す。
"冬の朝、そっと担任を突き落とす"
あと数ページだけど。
本のページを捲り始めた時、扉が開いた音がした。
静かに開けた音。
その音が空を舞って遠くまで届く、、はずもなく、屋上の床にそっと落ちる。
誰だろう。そう思いドアの方に目を向ける。
『、、、、プリン、?』
「、、先客いたんだ、」
『まあね、』
長い沈黙、ページをめくる音、風の音、
『、、、、、』
本を読み終わった私に、新しい悩みができた。
人がいるから堂々と飛び降りることができない。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。