那須side
俺は今日1人で出掛けていた。あなたへのプレゼントを選びに
誕生日じゃないけど、付き合った記念として何かあげたかった
街で良いものないかなと思ってぶらぶらしていた
その時ふと目に入った光景があった...
それは......
あなたと藤井......
2人は楽しそうにケーキを食べていた。
あなたもものすごく笑顔で、輝いていた。
まさか、藤井の事...
って、そんなことあるわけないか
けど、俺には見せないような笑顔だった
俺は窓越しから2人をじっと見ていた。
その時あなたが立ち上がった
俺の名前を呼びながら
俺は呼ばれたけどすぐ走った。
なんだよ。まだ俺の事名前でよんでくれない。
それはまぁ、慣れだから仕方ないけど
俺は結構走って人気のない場所に行った
なんで逃げたんだろ...
「よっ!」
って、声をかければよかった。
めっちゃ楽しそうにしてたし、俺より藤井の方がいいんじゃないか...?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!