あなた「悟、今日の事件、」
あなた「悟はどう考える?」
悟「はぁ?俺はさっき言ったじゃん」
あなた「ホントにあれがFinal answer?」
悟「発音いいな…」
悟「……」
悟「社長室に集められた書類、」
悟「女性の呪霊のみ…」
悟「1番多かったのは経理課…」
悟「経理課ってことは金の動きを見れるよな?」
悟「誰かの金の使いすぎじゃね?」
あなた「半分正解」
あなた「多分この事件、思った以上に上が関係してる」
あなた「社長及び秘書、そして経理課が深く関係してる」
あなた「悟は巻き込まれる前に明日の朝帰って」
悟「は…?いやだよ!」
悟「なんでここまで来て帰んないといけないんだよ!」
悟「俺は帰らねぇからな!」
悟「帰りの用意もするんじゃねぇぞ」
あなた「…それは命令でございますか?」
あなた「ならば────」
悟「あ、…違っ…!」
悟「命令じゃない!」
あなた(分かってる…)
あなた(悟は私に命令したくないんだよね?)
あなた(悟は同じ目線の人がいない分)
あなた(私とは対等でいたいんだよね…)
あなた(だから悟は私に命令はしない)
あなた(したくないはず…。)
あなた「失礼しました…。」
あなた「帰りの車の手配は取り消しておきます」
悟「あ、いや…」
悟「帰るよ…。」
悟「だから…“命令”なんて……言うなよ…。」
悟「あなたに命令したくないの…知ってるはずなのに…」
あなた「…悟、ごめんね」
あなた「本当に危ないから…帰って欲しいの」
あなた「終わったらまた五条家向かうから…」
あなた「待ってて?」
悟「了解…分かった」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。