あなた「うっ…うっ……（泣）」





悟「んだよ、食って良いっつったじゃん」





あなた「そ、そうだけど……（泣）」





あなた「あと2万しかな〜い！」





悟「十分だろ」





あなた「いや足りませんし？！」





あなた「銀行から金引き落とさないと…」





悟「…貯金いくらあんの？」





あなた「……2500」





悟「え、2500円だけ？」





あなた「違う。2500万円」





悟「それは……多いのか？」





あなた「お坊ちゃん育ちだから分かんないか……」





悟「それはあなたもだろ」





あなた「2500万円は普通のリーマンの年収より多いよ」





あなた「多分、売れてる野球選手くらい？」





悟「へぇー、すげーじゃん」





あなた「悟は世間を知らないね……」





あなた「お坊ちゃんだから？w」





悟「チッ、正論とか一般論とかマジで嫌い」





あなた「私も嫌い」





あなた「でも常識は知っておかないと」





あなた「将来結婚する時とか大変だよ」





あなた「お嫁さんに任せっぱなしなダサいからね〜」





悟「……」




キキッ、（車が止まる）





使用人「着きました。あなた様。」





悟「おい、ココあなたん家じゃ―――」





あなた「その格好のまま帰るの？」





あなた「親に見つかるよ？」





悟「てめぇがさせたくせに（怒）」





あなた「どうせ朝は見つからないように早く出て時間までどっかで暇潰してたんでしょうけど」





あなた「そのまま帰ったら確実に見つかる」





あなた「さ、降りて」





悟「……」




ガチャ






ーーーーーーーーーー

あなた「はい、コレとコレと、コレ着て」





悟「チッ、……たく…」




ーーーーーーーーーー


あなた「悟ってさ、文句言う割に結構手伝ってくれるよね」





あなた「悪女とかに捕まんないでよw」






悟「……もう捕まってる」





あなた「え？誰、誰？」





悟「……普段なら手伝わない仕事もそいつの為に仕方なくやってやってんのに」





悟「想いに全然気づかないやつ」





あなた「へぇ〜鈍感だねぇ」





あなた「……でも意外」





あなた「悟って人のことそういう意味で好きになる事ないと思ってた」





悟「ま、長期戦になる事はもう何年も前から知ってたけどな｣





あなた「ほぉ〜？ガンバレ！応援してる！」





悟「……着替え終わったし」





悟「じゃあな｣





あなた「うん！」





あなた「あ、また今度、悟ん家行くね〜」





悟「来んな！」