第101話
秘密
廉くんと淳太が、どんな話しをしているのか…
不思議に思いながらも、私は廉くんに言われた部屋で待っていた。
慌てて今にも取り乱しそうな淳太と…
落ち着きはらった廉くん…
いつもとは違う ふたり…
もしかして…
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ふわんっ… と、いい匂いを運んできた廉くんは、
やっぱり落ち着いていて…
私の勘が 当たっているのなら…
納得だ。
廉くんは、"ん~っ??"と、
唇を結んで、困ったように視線を逸らした。
まっすぐな視線を突き付けた私に誘発されたのか、
廉くんもまた、、、そんな風に私を見ている…
もし、私の勘が当たっていたのなら…
恐らく廉くんがする質問への答えが変わる。
"YES" or "NO"
ドキドキしていた。
私の知らないところで起こっていた出来事を、
知ることになる。
"ん??"と、余裕の廉くん。
その様子からみると、答えが分かるかのようで…
余計に、、、言いにくい…
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こんな質問がくると思っていたのか無かったのか、
ポーカーフェイスの廉くんは、何気なく視線を外すと、
俯いた…