第8話
非常階段で
望にも言われた。
「 付き合って 」って。
返事はスグじゃなくていいからって…
答えなんてスグには出ない。
この先、永遠に返事出来ないかも…
はぁ~っ、、、
撮影の合間。
飲み物だけ持って、こっそり そばの非常階段へと出ていた私。
誰もいない静かな空間に、身を置きたかったから。
でも、なぜか見つかってしまって…
階段中腹。
私のひとつ下の段に座って、私の膝を肘掛けにした智洋。
恋なんて、
しばらくしてない。
の、かな…?
_______
私は、ジャス民だった。
てか、今も相当のジャス民であるww
お兄ちゃんたちに憧れて、この世界に入った!
だって…
マジめちゃめちゃ!カッコよくないですか?
ステージ上でのお兄ちゃんたちは、いつものお兄ちゃんたちじゃない輝きを放っていて…
兄妹という事も感じないくらい、私はジャニストに憧れていた。
ジャニーパパ
「 そんなに好きなら、、あなたも WESTに入るかい? 」
最初は、パパがボケたのかと思った!
だって、ジャニーズって男の子しかいないから。
でも、パパは私に言った。
ジャニーパパ
「 そんな壁なんて、夢のチカラがあれば、ぶち壊せるんだよ! 」
「 あなたは、、、夢を叶えるために、努力さえ していればいいんだよ!」
そんなパパの言葉は、私にたくさんのパワーを与えた。
そして、オーディションで勝ち抜いて、
私は、ジャニーズJr になった!
_______
WESTはファン… ジャス民のもの。
まぁ、私もジャス民なんだけど…
どうしてか、私はその事に大きな淋しさを感じていた。
こんなに大好きなのに…
妹ってだけで…
お兄ちゃんの1番になる事はないんだ…… 。
智洋の目なんて見られなくて、
うつむく私に 横髪が覆いかぶさり、
私の心ごと、陰にしていった。
私… 本当は知ってるの。
智洋、いつも同じの飲んでるから。
何を言いたいのか分からない。
なんで私、許されないといけないんだ?w
身を乗り出して覗き込んできた智洋は、下の段からの上目遣い。
ッッッ!!!
知ってた私は…
許されないって…… こと…?
許されなかったら…
どうなるの…?
私は、望と流星にされた事を思い出し、
一気に怖くなった!!!
智洋… 笑ってはいるけど…
私は、オオカミに狙われた か弱いウサギな心境で、
その、智洋の微笑みでさえ、裏があるんじゃないかと、勘ぐってしまっていた。
ここで引いたら、きっとヤバい事になるよぉ〜💦
なのに… 私は、
接近している智洋の唇に…
自然と視線が合ってしまう…
私が「うん」と返事をすると、
智洋は一瞬、ニヤッ!として…
私と同じ段に座り、ピッタリと寄り添った!
はっ// コレっ! ヤバいパターンのやつやんっ/// 💦
やっぱりぃ~~~~〜~〜ッ!!!💦💦💦