第15話
一時の平和
はぁぁぁ……っ、、、
って、最近 ため息ばかり…
ホント…
お兄ちゃんたち、、、おかしいよ…
お風呂へ行こうと、
考え事しながら、リビングまで繋がる階段を降りてたら、なんか話しかけられた。
そう言われながら、
なにげに私は行く手を 阻まれた。
そんな照史の動きに、私は着替えを胸の前で抱えて、何げなしに自分をガードしていた。
そのまま、心配する照史を交わして行こうと思った。
だって…
聞かれても話せない事ばかりだしっ///
素っ気ない私の態度が気になったのか、
照史は私の二の腕を掴んで引き止めた!
持っていた着替えを落としてしまい、
慌てて照史が拾ってくれた!
私は階段を 2、3段 降りて、振り返った。
照史…
私たち、10歳離れてるからな…
思えば、照史には心配ばかりかけてたな。
中学の時…
パパと大喧嘩して、家飛び出した時も…
皆んな必死に探してる中、
あっさり隠れ場がバレて見つけ出してくれたのは、
照史だった。
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隠れ家みたいな木の上の小屋。
近くの公園の、アスレチックなんだけど…
まだ幼い頃、照史は ここで、私と約束をしたらしい。
幼かった私は、あきにぃの言葉と、あきにぃの眼差しに、約束が本物だと確信して…
高いハシゴの上から、あきにぃに抱きつけるように手を広げて、飛び降りた!
ってか、
ハシゴから降りられなくて、泣いてただけなんだけどねw
だから、この場所は、私にとってすごく意味のある場所だった。
照史はそれを知っていて…
私をスグに見つけ出して、泣いている私に、
その時 なによりも欲しかった安心を、与えてくれた。
そんなあきにぃが、大好きで…
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なんだか和んだ。
照史って、そういうとこあるよね?
なんだかんだ、平和に終わらせる。
そういうの… 素敵だな…