第13話
更衣室で
撮影中の大毅は、いつもと何ら変わりない様子だったのに…
大毅は、ふっw っと鼻で笑うと、
言いながら、私の頬を、手の甲で撫でていく…
愛おしそうに見つめる大毅。
私は、そんな大毅から、視線をそらした。
そう言うと、大毅の綺麗な人差し指が、
つーーーーーーッ 、、、 と、
首筋を謎り、第2ボタンまで開いてる私の胸元まで降りていった!
胸元まで たどり着いた人差し指が、チラッとシャツの隙間を開ける!
私は、壁ドン状態の大毅を押し返そうとした。
なのに大毅は、少し動いても、また戻ってくる!
そう言いながら、押し返され…
その何度目か…
ガシッ!!!
大毅の逞しい腕が、私の手首を掴んだ!
そのまま、押し返され…
ドンッ!!!
掴まれた手首は、鏡張りの壁に押し付けられた!
掴んだ手首が 頭の上まで誘導され…
怖い…
私…
大毅に、何されちゃうのッ///
ハァ、、ハァ、、ハァ、、
ドキドキと速まる胸の音と同時に 息が上がる!
押さえつけられている手首が…
痛いっ 、、、
はにかんだ、照れた言い方をする大毅。
そんなの見せつけられたら、女の子はイチコロだって、知ってるのか、知らないのか…
分からない。
大毅は甘え上手だから、何だかんだ いっつも皆んなにチヤホヤされてて…
大毅の周りには、いつだって笑顔が溢れてる。
それは、大毅の笑顔が、皆んなをそうさせるんだ。
Jr時代、悔し泣きしてた私を、何度も救ってくれたのは、
紛れもない、、、大毅お兄ちゃんの笑顔だ。
たくさん、幸せをもらった。
だから私は、大毅お兄ちゃんの、魔法のようなその笑顔が大好きで…
私はいつでも、大毅が笑顔になる方法を…
探し続けている。
その笑顔を、、、絶やしたくないから。
大毅の目付きが、
変わった…
大毅は、私の両手首を片手で押さえつけ、
もう片手は、
視線を逸らす私のアゴを、いとも簡単にクィっと すくい上げキスをした!