第61話
掛けぶとんの中で
なんだか いつもより静かな気がする 家の中。
LINEが来ていたのを思い出し、
布団の中でスマホを開いた。
えっ… そんな…
私の返事を聞かずに、部屋に入ってきた大毅は、
ベッドトレイに、フルーツとコーヒーと小さなロールパンを乗せて持ってきた。
握りしめたスマホを、大毅が少し力を込めて覗き込んだ!
そこには、、大吾からのLINE…
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大毅は、はぁぁっ… と小さいため息を吐くと、
ベッドトレイを床に移動させ、
おもむろに掛け布団を持ち上げた!
強引に私の隣に潜り込んできては、
私ごと布団を被った!
ニコニコと眩しいくらいのスマイルで、
そんな話しを始めた大毅…
話しながら、また おデコをくっ付けてくる大毅//
その答えが欲しくて…
ほんの少しだけ先にある大毅の目を、
見上げてみた…
大毅の声は、さっきよりもトーンダウンして…
私の中には、不安が少しずつ顔を出していく…
やっぱり…
私が悪いんだよ…
そっか…
私…
思わせぶりなコトしてたんだ…
やな女だな…
そんな自分の態度が、
今の状況を生み出したのだと思うと、
苦しかった…