第39話
やきぼっくい
____ 。
望が思ってるほど、私は『純粋ホワイト』ではない。
高校生で、ファーストキス、ファーストえっちもした。
それなりに、普通にこなしてきた女子だ。
一晩だけの人だっていた…
でも…
想いだけは変わらない。
変えたくても 変えられなくて…
私は… 楽な方ばかりを選んでしまっていた。
その犠牲になった、、、大吾…
でも…
本能だけは、、、私にもあって…
特に最近は…
誘惑に負けそうになる…
王子様って… 好きな人とは限らない。
🎀眠ってしまった姫を、キスして目覚めさせただけ。
🎃辛いことがあって、着の身着のまま さまよった森で、たまたま出会った人と舞踏会で再会しただけ。
🏖嵐の中、溺れて死にそうな人間を助けて、お礼をされただけ。
でも、私は…
思ったんだ…
好きとかそういう事じゃなくて、
幸せになれる方法が、あるとするなら…
私を1番に想ってくれている大吾が…
私の王子様だったら…
私は、、、幸せなんだと思ってた。
あの頃は。
もう帰ろう。
私は、喋りすぎた気がして…
私は大吾に言われるまま、一緒に店を出てタクシーが拾えそうな通りまで少しだけ歩いた。
その間、私たちの会話は
「 奢って貰っちゃって、ありがとう 」とか
「 また楽屋でな? 」とか
「 望くんに よろしく 」とか
「 気にしないでよ、のんちゃんでイイよw 」とか…
サヨナラに向かった言葉だった。
だから、タクシーが目の前に停車して、
そっと、、、背中を押された時…
なんだか、淋しかったんだよね…
本音を言うと。
次の約束もないのに「 またね 」だなんて、
残酷だな…
大吾が優しくニコッ…と笑うと、
私は何もできずに目を背け、
タクシーに乗り込んだ。
閉まりかけた扉に手を掛け、
大吾は強引に、タクシーへと乗り込んできた!
慌てた私の唇に触れそうな、
大吾の人差し指//
えっ、エッ、エェェェェーーーーッ!!!
ホテルって…
ヤバい展開のやつや~~~ん💦