第38話
元カレの誘い
東川マネに、そんな情報まで来てるなんて…
なんか、心配だな…
大吾… 大丈夫なのかな…?
大吾が取ってくれたお店の前まで送ってもらい、東川マネに手を振った。
お店に入ると、静かな店内に少し緊張しながらも、
店員さん「 はい、承っております 」
品の良さそうな店員さんの声に、
なんだかホッとした。
てか、やっぱり緊張するな💦
久しぶりに ふたりっきりなんだもんな…
案内された個室へ入る前に、呼び止められ、
緊張の中、思わぬところで見ることができた大吾の笑顔が、
私をパッと、笑顔にさせた。
なんて、優しく気遣ってくれながら、
私たちは個室へと入った。
私の緊張、どこいった??
しばらく会わなかったとは思えない、
私たちは一瞬にして、あの頃のように同期のふたりに戻っていた。
ただ、違うのは…
ふたりとも、お酒を飲むことができる様になった。
こうして、
私たちは、近況報告とやらを散々した。
1時間ほどしても、大吾は確信に触れる話をしなかった。
でも、楽しかった。
大吾はやっぱり、、ええやつやな…
お互い、楽しいって感情が溢れていた…
だから、、このまま…
楽しんで居たかったのに…
大吾は一瞬、淋しくニコッとして背もたれに傾いた。
やっぱり…
大吾 気付いてたんだ…