第95話
流星との関係
はぁぁ〜っ…
大人になると、嘘が増える…
屋外での収録の合間。
側の公園で休憩していた時だった。
階段に腰掛けて、スポンサーさんから差し入れられたドリンクを飲みながら、
私は、遠くの方でキャハキャハとはしゃいでいる子供を、なんとなく眺めていた。
私がひとりでごちゃごちゃ言ってると…
そこまで言って止まる流星。
遠くの子どもを寂しそうな目で、見ていた。
急に…
流星とは、、、血が繋がっていないんだということだけが、私の中に充満していった。
今まで、、、お兄たちの実の親が存在するなんて、考えないで生きてきたから。
腑に落ちてはいなかったけど、
ごめんと返した。
,
なんの照れもないんだね…
真っ直ぐな流星が、、、羨ましい…
羨ましい…
それだけ…
家を出て、これだけは決心した。
お兄たちには、嘘はつかない。
傷ついてるのに…
その場の空気、和ませてくれた。
流星のそういう、おおらかな余裕があるところ…
大好きだよっ…
差し出された手を握り、流星が立ち上がれるように、力いっぱいひっぱった!
勢いで私に抱きついた流星は…
耳元で囁いた…
私の手を取り、歩き出した流星は…
幼い頃みたいに、、はぐれないように…
きつく… きつく…
手を引いてくれた…
って…
天然くんはワケわからんな…ww
でも… ありがとう♡