第91話
上手くは… いかない ⅴ
タクシーの中…
廉は、、、彼氏の廉だった…
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部屋に入り、ドアが閉まった瞬間、
廉は私を抱きしめた…
私の言葉に、廉の動きが止まった…
その言葉…
私の聞いて欲しい事とは、、、違う…
不安になった…
でも、廉は"おいで"と私の手を引くと、ソファーへと誘導して、
またキツく、、、抱きしめた…
はぁっ… と、短いため息を吐く廉…
嫌な予感しかしなかった…
廉は私を離し、顔を見せると、
一度だけ視線を合わせ、俯いた…
辛そう…
そんな廉を、見ていられなかった私の掌は、
スゥっ… と、、、 廉の頬を覆った…
今にも泣いてしまいそうな廉…
潤んだ瞳で、私を見ると…
そう言いながら近づく廉に、私も唇を寄せた…
お互い、、吸い込まれるように交わしたキスは…
胸に、セツナさを刻むかのようだった…
その キスから、ほんの少しだけ離れ…
また泣きそうな廉が、
私の頬から両手を離すと、、、言ったんだ…
神様は残酷だ…
そんな話しは聞いたことがあった。
ただの噂話だと思っていた。
だって、お兄たちの時には無かったから…
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ジャニーパパ
「 You どうしたんだい? 」
ジャニーパパ
「 お、おぅ… You… なんか緊張してる?」
ジャニーパパ
「 やっぱYouもそう思う?」
「 あなた… 可愛くなったよな~ 」
ジャニーパパ
「 箱入り娘なんだから、手出すなよw 」
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廉は…
私の瞳に、何かを訴えるように見つめ…
こうして、私と廉の関係は…
無くなった…