私の仕事は九人いる柱の補佐をしている。急の任務で柱がいなくなった時に残った仕事をするのが私の仕事だ。大抵は書類仕事だが、、。
お館様は私のことを柱にしたいと考えていらっしゃるが、いつも辞退させてもらっている。私の過去を知っていても誘ってくださるお館様はお優しい方だ。お館様だけは私のことを見捨てず、手を差しのべてくださった。このお方のためにも鬼を狩り続けている。
そうこうしているうちに今日、合同任務で一緒になる蟲柱様のお屋敷に着いた。
屋敷にいる二つ結びの子に聞いた。
そう彼女に告げると庭の方に向かった。救急箱を持っていたからきっと怪我人の治療でもしていたのだろう。
庭につくと蟲柱様とその継子の子がいた。
可憐、と言うべきだろうか。彼女は蝶のようにふわりと屋敷内に向かった。
残された継子の子は呼吸を整えると私にペコリと会釈をした。私もそのあとに会釈をして、名前を尋ねた。
ニコニコと笑いながらポケットからコインをだし、投げた。ぱちんとコインを拾う音が聞こえたかと思うと、継子の子は、
名前言った。
あぁ、この子は私と一緒で話すのが苦手なのか、、。と思いつつそうなのですね。と返した。
いきなり後ろで話しかけられ驚きつつ、いきましょうか。と話しカナヲちゃんに手を振ってその場を後にした。
二人で任務場所に急いでむかいながら、
なんて言われたもので、嫌な昔を思い出しつつ、
そういい、任務場所に着いた。ここではなんでもたくさんの人が一瞬にしていなくなると言われているらしい。なるほどねぇ。確かにいろんなところから嫌な気配がする。鬼は一匹二匹どころではないねぇ。
そういい、二手に別れた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!