第43話

ご め ん ね
609
2019/03/24 08:52
涼介side












俺、勢い余って告白したけど










望みなんて1%もねー










男のくせに未練がましいし











でも









良かったかな








でもまだ返事が聞けてない












けじめとして返事してほしい










なんていうタイミングでメンバー戻ってくるんだ












まあ、神様もあなたに余裕を与えたのかな














いつか振り向いてくれるって心のどこかで思ってた自分がいる













11年年も一緒にいて











俺の想いに気付かないくらい









あなたは健人のこと好きだったのかな

















もう二人一緒に暮らしてるしね…



















俺の隣を歩いてくれるのは











絶対にあなただと思ってたよ

































あなたside













ダメだ







ぜんぜん集中できない










先生「もっとキレがほしいね」






『はい』










先生「もう少し、右手をすばやく動かしてみて」










『分かりました』










ただいまダンスのレッスン中













先生「はい、今日はここまでお疲れ様」






「なんか、いつもよりボヤッとしてたけど大丈夫?ちゃんと休みなよ~」













『はい、ありがとうございました』















ハァ ハァ











ダンスもダメだ











さっきのことで頭がいっぱい










考えていたくなくて










レッスンしに来たのに










全く意味無い
















もっと、もっと










ハァ ハァ












っと!








ドサッ











健人「セーフっ」












『わ、健人』











健人「無理すんなって、俺いなかったら倒れてたよ」










『無理なんかしてない』









健人「はいはい、もう帰ろ」










『ひとりで帰る』











健人「はい、時間みて」













もう夜中の一時…












こんな時間まで健人待っててくれたんだ











健人「こんな夜中に可愛い姫を、ひとりで帰らせられない」











『…』











健人「はい、帰ろ」










ギュ






((手を繋がれる










『離してよっ』








ポロ ポロ










健人「え、なんかあったの?」













『うるさい』











健人「話してよ」










『ムリ』











ギュ







((抱きしめられる










『離してって』










健人「話してくれなきゃ離さないよ」









『…』












私は健人に今日あったことを










全て話したかった










でも、これは









涼介と私の問題











涼介の気持ちは誰にも分からないし











勝手に言っていいものじゃない













『健人ありがとう。でも、大丈夫だから』










健人「ホントに…?」










『うん、帰ろ!』








ギュ











((繋がれた手を強く握りしめる





































健人も涼介もみんなごめんね…

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