あなたside
山田「あのさ、今二人だし話していい?」
『何を?』
やまは、何を考えてるの?
今の距離じゃダメなの?
山田「まず聞いてくれる?」
『分かった』
※これから長くなります
山田「俺さ、中学生の頃からさもうジャニーズに入ってて」
『うん』
山田「そんで、ずっと男子の中でやってきてて
最初、あなたがHey!Say!JUMPに入ってきたときに
なんで女の子?って思ってたんだよね
でも、そんなことなくて男子に負けないくらい努力してて
そんな姿が正直、憧れてた
そして俺はあなたに
恋をしたの
((は?え、待って何いってんの?
11年間、ずっとあなただけを…ずっと
でも俺の恋が叶うことはなく
あなたは後輩…健人の彼女になってた
そりゃ、あなたが健人を見るたびに
私の王子様いた!とか言ってはしゃいでたもんね
でも、俺も未練がましくてぜんぜん
あなたのこと諦められなくて
ちょっとでもチャンスないかって
1%でもいいから俺に振り向いてくれないかな
そんなふうに思ってた」
((やま…
グスッ グスッ
山田「え、ちょあなたなんで泣くの?」
『…』
((なんで11年一緒にいて気付かなかったのかな
山田「けじめを付けたいから、返事聞かせて」
『やま、いや涼介…』
ガチャ
有岡「おまたっせ~」
伊野尾「なんであなた泣いてんの?」
有岡「山田が泣かせた~」
山田「ちげーわ」
また、話そびれた
ダメだこれじゃ、
ちゃんと涼介に話さなきゃ
でもみんな居る前では…
涼介も困るよね…
『他のメンバーは?』
中島「いるよ」
岡本「いるよ!」
『そう…』
高木「なんかあった?」
知念「ふまけんと山田との取材で疲れたんじゃない?」
『そうそ』
コンコン
薮「はーい」
健人「失礼しますっあなたいる?」
『何』
健人「一緒に帰ろっ」
『無理』
八乙女「なんで、今日なんもないから帰ればいいじゃん」
『そういう気分じゃないの!』
『ひとりでレッスンしたいから』
健人「じゃあ待ってるよ」
『知らん』
岡本「じゃあ、みんな解散」
JUMP「うい~」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。