あなたside
今日はあっという間に1日がすぎたように感じた
さてと帰らなきゃ
みんな門で待ってるって言ってたっけ
教室を出て歩いていると…
バシャーンッ
タッタッタッ
振り向こうとしたら逃げられた
まぁいいや
階段を降りていると雄也が来た
雄也はYシャツの上に着ていたパーカーを私に差し出した
なんだろう…
私は自分の姿をよくよく見た
パーカーを着ると、雄也の匂いがした
なんだろう落ち着く…
門に行くとみんな待っていた
みんなで歩きながら事情を説明した
ん、?
私はみんなに瞬きをした
みんな話ながら瞬きを返した
後から誰かがついてきてる
次の曲がり角左に行った瞬間みんなで走り出した
次の曲がり角に行ってみんなで軽々と塀を乗り越えた
そして黙った
大人の男…というよりは同い年ぐらい
プルルルルッ
足音が離れていくのををしっかりと聞いてからみんな歩き出した
やっぱりね
そうだ!帰ったら貰えるんだ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。