第34話

仲直り②
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2018/12/03 13:31





理解が追いつかなかった。







玲於
ごめん。こんな言い方しかできなくて
真波
…えっ、と
玲於
別れよう。



なんで…










玲於
これだけは言っとく。真波は何も悪くない。
真波
…はい
玲於
距離できて、辛い思いさせたくないから。



そう言っている玲於が辛そうだった。












玲於
俺は、真波が好きだよ。




そのとき、涙が溢れてきた。











玲於
何で泣いてんのっ…
真波
玲於だって…っ
玲於
っはぁ、だめだ…
真波
っうん
玲於
俺は失恋の涙かな
真波
え、なんで…
玲於
…え?ほんとに気づいてないの…?
真波
なにが…?



どういうこと?







玲於
恋だよ。真波は恋してんの。ほら、誰が思い浮かんだ?










これには嘘はつけない。








本当は、玲於くんにこの話をされるまで気づかなかった。








いや、気づきたくなかった。











もっと前から、気づいてたのかもしれない。



















真っ先に浮かんだのは、






































亜嵐くんの、電話越しの声、走ってくる姿、




そして、あの笑顔。

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