結局私は父親が選んだ私立の学校へ入学した。
そこまでは良かった。
しかし…。
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ガンッ
ゴンッ
なかなかいい点数が取れない私。親同士は常に喧嘩。そんな環境にストレスが溜まったのだろう。
両親は次第に私にあたってくるようになった。
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はやく
ピアノが弾きたい。
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やっとついた。
ここはいつも予約制のピアノ保管所。
たくさんの高級のピアノがある。
実力主義で、実力が高ければ高いほど長い間弾いて良いこととなっている。
私は…久々に思い出してしまったあのトラウマを…
この思いを
ピアノに乗せる。
♪〜♪〜♬〜♫〜♪〜♫…
「輝きのない世界」
この曲の題名。
___輝きをつけてくれる人はいませんか?
ポタッ
ポタッ
…♪〜♬〜♫〜♪
その輝き。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!